【映画『君の名は。』の感想】なめてかかって大やけど

映画

先日映画館で「君の名は。」を観てきました。

前情報一切なしの状態で鑑賞したので、まさかこんなお話しだったとは・・!と衝撃を受けております。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

軽快にスタート

田舎で暮らす三葉と東京で暮らすが、ある日突然入れ替わるという設定。

まあありがちな設定だなと、この時点ではなめていましたw

何度も入れ替わっているうちに、お互い気持ちが打ち解けあっていく様が爽快なBGMに乗ってテンポよく流れていきましたね。

 

惹かれ合っていく描写は少なかったですが、それぞれがそれぞれの生活をしていく中で、お互いの悩みや欠点を解決していく様子が微笑ましかったです。

瀧は三葉が家族のことで嫌味を言われているのを、サバサバした性格で跳ね除けていました。(個人的には三葉になった瀧が机を蹴り上げたシーンにトキめきましたw)

三葉は瀧と先輩の初デートをこじつけたりと、それぞれ微笑ましい手助けをしていましたね。

そういった中で、お互い少しずつ特別な存在になっていたのかなと感じました。

 

中盤からの展開に目が離せない

突然入れ替わりが途絶え、瀧が三葉に会いに行こうと三葉の住んでいる飛騨まで訪れます。

そこで判明した衝撃の事実。

三葉の住んでいた糸守町は三年前、彗星の隕石によって消滅していました。

そしてそれにより三葉は亡くなっていたという。。

亡くなった名簿リストに三葉の名前が乗っていたところで、私は瀧くんと同じ顔をしていたと思います。

まさか入れ替わっていたのが三年前の三葉だったとは・・・!

ここで、あっこの作品奥が深い!と偉そうに手のひら返ししました。

しかも三年前に三葉は瀧に会いに行っていたんですね。

そんな前から二人は出会っていたなんて。

 

際立つ映像の美しさ

そして黄昏時をきっかけに時空を超えて二人は出会うことができました。

あの幻想的なシーン本当に映画館で観てよかったです。

初めて直接会ったのに、ふざけ合いながら仲良く話す二人。

干からびたアラサーには眩しすぎました。

そこでお互い名前を忘れないようにと手の平に名前を書いている途中で、黄昏時が終わり消えてしまいます。

 

瀧から引き継ぎ、隕石を避けるため住民を避難させる三葉。

もうこの時には瀧の名前は忘れてしまっています。

手の平を見ると名前ではなく「好きだ」の文字が。

何、粋なことしてくれちゃってんの?!?!_(:3 」∠)_

(「いやいや名前書いとけよ!」って、一週間くらい経ってから思いました)

それにしても忘れたくない名前を忘れてしまう様は、見ていて本当に心苦しかったです。

お互いからお互いの存在が消えていく。。やめたげて~~;;;

 

そして、「たまたま住民が避難訓練をしていて被害者はほとんど出なかった」と歴史を変えることができたようです。

(ところで、親父さんへの説得の部分が省かれていたのがちょっとだけ気になっています。)

 

ハッピーエンドに救われた

5年後。

お互い、入れ替わった事実や存在を忘れてしまってはいたものの、漠然と二人とも「誰か」を探しています。

起こった事柄は忘れてしまっていても、あの時の感情は潜在意識の中にあるんですね。

 

そしてラスト!!

住宅街の階段でお互いを見つけ、一度はすれ違いますが瀧が振り返って声をかけます。

お互い「探していた誰かはこの人だ」と確信し涙を流します。

そして二人同時に一言!

「君の名前は?」

ブワアアアアアアアアアアアアアア(←鳥肌)

 

最高のラストでした!!!ありがとうありがとう!本当救われたよ~;

今後の二人の展開も気になりますが、暖かいハッピーエンドをありがとうございました。

 

観終って

結局何故、瀧と三葉が入れ替わったのか。

二人に何か共通点はないのかなとか、実は瀧の出身地だったとかそういう設定はないのかなとか、いろいろ考えましたが。。

でも逆にこの何の接点もない二人が入れ替わることで、二人の0からの距離が縮まっていく感じがとてもいいなと思いました。

RADWIMPSの曲もこの映画を盛り上げるのに欠かせない存在感でしたね。

観終わった後も、余韻が残る素敵な作品でした。

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