【『春巡る』2巻ネタバレ感想】ぼんやりした世界観が掴みづらくて惹きつけられる

少女漫画

手術に成功した悠聖。空手仲間だけど悠聖に恋心を抱いているであろう菜のは。悠聖に救われ惹かれ始めてる梅乃。それぞれの思いや展開に注目です。

 

梅乃学校へ

同じクラスの委員長である吉村淳が一緒に学校に行こうと、梅乃の家まで迎えにきました。

淳以外の子とはまだ怖くて馴染めませんが、梅乃が学校に通えるようになります。

悠聖に学校行けるようになったとメールするも返事はなし。

 

悠聖は空手に励んでる

手術は成功したものの以前のように動けない自分に納得いっていない模様。

病院の子とよくメールでやりとりをしている悠聖を菜のはが気になっています。

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(C)2014 小畑友紀「春巡る2巻」より

悠聖を遠く感じている菜のは。

あ~そうなんですよね~。自分はあくまで健康なわけで。。

病気の子たちの輪には決して入り込めない壁を感じる。でもそんな不謹慎なこと思っちゃいけない。

何となくその感じわかります。病気になった苦しさは当事者にしかわかりませんが、身近な人が病気になってしまった人の苦しさもまたその人にしかわからないのかなと。

 

でも悠聖のこの「特別じゃないよ みんな同じ高校生だよ」って;;

そう、たぶん菜のはが勝手に特別視してしまってる。菜のはの体は健康なわけで、病気は知らない世界のことだから。

 

梅乃は演劇部の見学に

梅乃は女優とかに興味があると吉村さんに打ち明けます。笑わず聞いてくれた吉村さん。

演劇部の見学に行き一歩前進。吉村さんとも下の名前で呼び合うようになり、距離が近づきました。

 

悠聖と梅乃久々の再会

悠聖の外来日に梅乃も顔を出そうとします。

ところが梅乃が淳(吉村さん)に借りてた漫画を誰かに盗まれてしまい、それを探して時間が経ってしまいます。イジメが再発?

泣いた顔も見られたくないし悠聖に会うのを一度はあきらめかけますが、もう前の自分には戻りたくないと病院に駆けつけます。

病院は閉まっていたが、外で待っててくれていた悠聖。思わず本音が漏れる梅乃。

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(C)2014 小畑友紀「春巡る2巻」より

矢野ーーーーー;;;

じゃなかった。悠聖ーーー;;;

左下の膝のイラストだけで心えぐられる。

下手に励まさず同調するのいいな。悠聖も自分の気持ちに正直でグッとくる。

「悔しいって思うと負けたくないって思うだろ?だから梅乃も悔しいって気持ち忘れんなよ」って。

本当に悠聖すごい。前向きですごい。

 

菜のは告白される

菜のはが生まれて初めて告白されました。しかし、悠聖を好きだから(本人に自覚はまだないと思うけど)断る。

同じ病院で入院していた真希から病気が再発したと悠聖にメールがあり、東京に行くことにした悠聖。しかしその日は菜のはの誕生日。

少し喧嘩になってしまい、私に彼ができないのは悠聖のせいだと、めちゃくちゃなことを菜のはが言います。

それに対して悠聖も「オレに彼女がいないのは おまえのせいってことか」

このやりとり唐突だなって思ったけど、後から理由がわかった。

 

悠聖は彼女を作らないようにセーブしてる?

東京で病院の友達にこう言われます。

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(C)2014 小畑友紀「春巡る2巻」より

あ・・・何も考えてないフリして悠聖そういうところある・・・。なんだかんだ一人で背負いこむタイプだよね。

 

そして病院帰り、菜のはに誕生日プレゼント渡して仲直り。

悠聖が菜のはに何か言いたそうな顔をして「なんともない」と。

ん。悠聖って菜のはが好き??

今までの雰囲気では感じとれなかったけど、この流れだとそういうことになる。

もちろん病気のときも一番近くで支えてくれてたし、大事な子ってことは間違いないんだろうけど、恋愛感情なのか?

もしそうだとしたら、完治するのが確定するまで想いは打ち明けないつもりってことか。

 

悠聖風邪引く

悠聖の病気骨肉種の遠隔転移は肺がんに多いそうで、両親からも菜のはからも心配されます。

「自分のことは自分でわかる」と悠聖は言ってるけど、それただの風邪ってことでいいんだよね??周りが心配してしまうのもわかります。

 

悠聖の脆さ

”時間がないから待っていられない”

悠聖の病院の友達の太陽が、佳野に猛アタックしています。それに対して複雑そうな悠聖。

悠聖の心がすごく不安定に感じる;余命が近い友達、次は自分の番のなんじゃないかという恐怖、その為に我慢していることとかいろいろ。。。

菜のはに会って悠聖のこの行動。

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(C)2014 小畑友紀「春巡る2巻」より

翌日にはいつものようにケロっとしてましたが、悠聖の脆さが垣間見えた気がします。

悠聖が菜のはに言った一言。

「怖かった」

 

そうだよね・・・いつも前向きな悠聖だからこそ、この発言に重みを感じます。

悠聖の崩れそうな感情をさらけ出せる相手がいてよかった。一瞬だけだけど。

この時点でもやっぱ悠聖が菜のはに恋愛感情を抱いてるかはわからなかったな。

 

この物語すごくゆったりしてるというか、ぼんやり進んでく。作者の繊細さが伝わる。

今後登場人物それぞれの想いと、悠聖の病気がどうなるのか。

現在休刊中らしいですが、作者さんのペースで3巻が出来上がるのを楽しみにしています。

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